奥多摩奥秩父アックス登攀部隊

通称「たまちち」の活動記録

【アイスクライミング】昇仙峡アーバンアイスクライミング

日にち・メンバー

マチャ、パイセン、ゴリーダー(記)

 

ロックシェッドに「なんかある!」(1/16)

1月某日、山梨県の某所に調査に入った帰り道、いにしえのアイスゲレンデとして知られる野猿谷林道を通るとそこかしこに氷瀑が形成されていた。

もう大興奮で前方不注意しながら左右に次々と現れる氷瀑(正確にはまだ発達途上で、氷瀑になりうるもの、可能性、ロマン)に歓喜していると、ロックシェッド側面に一際目をひく蒼氷を発見。さすがに我慢できずに車を降りて確認に行く。

1/18はまだ細いが既に繋がっていた

氷は小さなツララの集合体で、野猿谷の左岸に向けて落ちている。

ボリュームはまだ少ないが、クライミングとしては面白そうで、何より人工物でのクライミングというロケーションがグッとくる。

今シーズンはまだここらへんに来る予定があったので、偵察を続けてもう少し育ったら登ろうか、という話になった。

 

続・偵察(2/8)

板敷渓谷上流・トーヤリ沢の大滝登攀を完了した後で偵察を行う。

偵察とは言っても道路沿いなので車を走らせるだけで、板敷渓谷の駐車場から10分も走れば現場に到着できる。

まずは駐車スペースの確認からだが、ロックシェッドから数100m上流に退避スペースがあり、ここに停めることにした。

次に川への下降だが、これもしっかり踏み跡があり問題なし。

さて、氷はというと、相変わらず悪そうだ。スクリューも効くのか効かないのかといった雰囲気で、これは無理をせずトップロープで確認してもいいんじゃないか、という話になる。

なお、ロックシェッドの上部はルンゼ状で、水が流れ続けている。なるほど、立派に凍るわけだ。

下調べも終わり、あとは機を待つだけとなった。

2/8 少しボリュームが増しただろうか・・・

 

Let’s urban climbing!!(2/24)

決行は3連休の最終日。俺もマチャも前2日でたっぷり振り絞っているので、今日はほぼアクティブレストの構えである。

ライミングにはそんなに時間も掛からないだろうから、ゆっくり出発して現地には10時頃の到着となった。

川に降り氷の状態を確認していると、前日の敗退を払拭したいのかジャンケンする暇もなくマチャが既に臨戦態勢なので、俺は静かにサポートの態勢に入る。

発見から一か月で立派な氷瀑に成長した

準備をして、さあこれから・・というところで、なにやら一人で谷を降りてくる人の姿が見えた。

身なりからしてたぶんアイスだろう。マジか・・・。

「ここでよく登られるんですか?」

「いやこの前車で走ってたら見つけたので来てみました」

スタンド使いスタンド使いは惹かれ合う・・・ここにもおかしい奴がいた・・・。

 

そんなこんなでクライミングスタート。

全体的にシャンデリア系でなかなか悪そうだが、マチャは丁寧に力強く高度を上げ、見事完登。

イスクライミングのマチャ

その後でスクリューはそのままで俺もリードで登り、後から来た若者→パイセンの順にトップロープでクライミング

最後に俺→マチャの順でトップロープでちょっとテクニカルに遊んで撤収となった。

 

強風につきドローンは飛ばせなかったが、各自が歩き回りなかなか良い写真が撮れたし、なにより面白い出会いもあり充実した一日になった。

人工物との対比がグッとくる

 

さて、今日のレストランは石和にある「かどや食堂」

俺ら好みで値段も良心的。良い活動の締めとなった。

昔ながらのラーメン

 

【アイスクライミング】長野県・柞沢川・幻の滝

日にち・メンバー

2025年2月22日

マチャアキ、隊長、パイセン、ゴリーダー(記)

 

またしても行き当たりばったりで始まる一日

1月5日以来の隊長参戦ということでまたしてもたまちちin長野。

前回、乗鞍高原の地図を見ている時に伊奈川の南にある前川本谷の滝マークに目を奪われた俺たちはこれを次のターゲットとして狙いを定めていた。

せっかくなら宿題はそのシーズンのうちに回収しようということでこの日に計画を立てていたのだが、2月19日くらいに何を思ったかふとネットサーフィンを始めた俺が東京雪稜会のブログを発見。

それによれば2019年2月に行った記録がある。

(ブログはこちら

 

よく考えたらあんなにガッツリ滝マークがあるのに、誰も行ってないわけないよな~などと妙に納得してしまった。

氷結いまいちでF2以降は登っていないようだけど、別に初登とかしたいわけでもないし。

ということでその旨をメンバーに伝えると、すぐにロマンを求めて各々が別の標的を提示し始めた。本当に未知が好きな人たちだこと・・・。

 

数々の秘瀑の応酬の末、長野県某所の「幻の滝」がみんなの心にクリーンヒットした。

しかしなんて幻の多い世界なんだ・・・。

幻とか伝説とか、そういう形容詞がつくとワクワクしてついつい釣られてしまう俺たちなのです。

 

行く手を阻む通行止めと深い雪

ということで7時に現地のコンビニで待ち合わせをし、ひとしきり漫才に興じた後で林道を目指す。

地形図的には林道から登山道に入り3~4kmといったところで、順調に行けば2時間くらいで目的地かな~なんていう想定は林道の通行止めによりそうそうに崩れ去る。

駐車スペースと想定した地点まで約2kmの林道歩きが加わることになるが、そんなことでは怯まないガッツに溢れたメンバーたち。硬く締まった雪をツボ足で突き進む。

当たり前だがノートレース



 

襲い掛かる冬型の気候

アプローチを開始してすぐに天候は崩れはじめ、入渓点に着く頃には割と吹雪いてきた。

登山道に入る前にスノーシューを装着する。

川沿いの道はところどころピンクテープがあり、マチャと隊長のナイスなルートファインディングのお陰もあり迷うことなく進む。

予定通り、入渓から2時間かからず目的の幻の滝らしきものに辿り着いた。

ここまで入山から2時間半程度である。

歩くのが苦手なパイセンも今日はどうにか辿り着くことができた。

 

これが「幻」たる所以か・・・

さて、人類の前に初めてその姿を晒したかはわからない結氷した幻の滝は雪にまみれてなんだかよくわからない。

取り付きから10m程度は蒼氷が見えるが、上部は真っ白。完全な斜瀑なのだろうか。

気温もかなり下がり、まるで八ヶ岳にいるかのような辛さの中、満場一致で長野県民の隊長にリードを任せることとなった。

 

久しぶりのアイスクライミングだが、さすがの山男は無事に終了点の立木に到達した。

アックスを振りかぶった瞬間をとらえる鼻シャッター

なお、到着時に既に虫の息だったパイセンは隊長の完登を待たずして帰路についた。

 

フォローでマチャと俺が同時に上がる。下部の蒼氷は楽しく登ることが出来たが、ここから異変が生じる。

なんと雪が被っていると思っていた部分は雪が被っているのではなく、雪なのだ。

雪が乗った氷は氷質が悪くなるとか、そんな話ではなく、これは岩に雪が乗っているだけだ。(厳密にはちょっと氷もあるが、体重を預けられる類のものではない。)

幻の滝の氷瀑はその名の通り「幻」であったのだった。

いやいや、よく平然とリードしたもんだ・・・恐れ入ったぜ・・・。

ということで無事にフォローも終わり、ちぎれそうに凍えた指でロープを握りしめ懸垂バック。

荷物をまとめて足早に帰還したのだった。

 

車に戻り、別の気になる場所を偵察し、この日は須坂の名店「とら食堂」へ。

ごはんとみそ汁とキャベツがお代わり自由という最高のおもてなしを受け、笑いの絶えない一日をおいしく締めくくることができた。

とら食堂のかつ重1100円

 

【アイスクライミング】板敷渓谷トーヤリ沢

youtu.be

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日付・メンバー

2025年2月8日

ゴリーダー、マチャアキ、デクノ・ボウ(記)

凍てつく観光地に潜む氷瀑

皆様お久しぶりです。

ライミングからだいぶ遠ざかっているデクノです。

今シーズンもなかなか活動に参加できておらず、今回久しぶりにアイスクライミング遠征の参加となりました。楽しみな気持ちと緊張感をバランスよく感じながら、本日の行く先は山梨県甲府市の観光名所・昇仙峡エリアにある板敷渓谷です。

あれ、板敷渓谷?確かお手軽に峡谷の絶景と大滝が楽しめる観光地だった気がするが、なるほど、さらにその奥地に行くと、何か面白いやつがあるのね。

板敷渓谷はパワースポットとして名高い観光名所
冬期トーヤリ沢

ネット上にはあまり詳しい情報はないようだが、今回の目標、板敷渓谷のトーヤリ沢には氷結しそうな滝があるようだ。先月、ゴリーダーが事前に単独調査を行なっており、その際に確認した大滝はなかなかのスケールで、気候次第では氷結が期待できる環境のようだ。ただ、アプローチがやや不明瞭で高巻きが険しかったということで、入念にトポを確認しながら、安全にたどり着けるようイメージを膨らます。

人を寄せ付けぬ寒さ

甲府市街から昇仙峡へ向かい道中、徐々に山深くなり、寒さも増してくる。晩秋まで観光エリアなわけだが、冬期は静かで、とても厳かな雰囲気を感じられるのが好きだ。

板敷渓谷手前には、広い駐車場があるが、車は1台も止まっていない。アプローチ5分で到着するパワースポットは、マイナスイオン豊富で、インスタ映えもバッチリと、素晴らしすぎる観光地だ。だが、この時期は地面が凍結しており、ガチで滑るのでクランポンを装備して観光したほうがよさそうだ。

観光地に完全武装して入山

アプローチ

起点は観光地だが、トーヤリ沢の入渓ポイントまで、どうやってアプローチするか、現地判断となった。事前調査でゴリーダーが高巻きした崖は確実性はあるが、それなりに緊張感を強いられる険悪さだった。マチャアキの感覚を主導に、別ルートでのアプローチを選択した。結果的にこれが功を奏したわけで、踏み跡を見つけることができた。なるほど、意外にも歩かれているようだった。

思いのほか、苦労することなく、1時間強で大滝にたどり着くことができた。山勘っていうのか、マチャアキのセンスさすがでした。

アプローチの様子(その1)

アプローチの様子(その2)

 

イスクライミング!!

大滝

大滝は50mくらいはあるだろうか。でけぇ。完全結氷というわけではなく、ところどころ中から水が流れ落ちているのが見える。

マチャアキがリード。弱点(傾斜の緩いルート)を避けて、岩と氷のミックス壁を自ら選んで登っている。真っ向勝負とか、そんな大袈裟な話でもなく、楽しそうに登っている姿が印象的だった。八ヶ岳のアイスゲレンデ基準で言うと、凍り具合は非常に悪いのだが、奥秩父基準で言うと、素晴らしいコンディションなんだろう。

楽しそうに登るマチャアキ選手

滝の落ち口はほとんど凍っていない

 

自分もフォローで登らせてもらったが、マチャアキの選んだラインで登ることができず、結局ゴリーダーにプロテクション回収をお任せしてしまい、介護されながら何とか登ることができた。(ミックスクライミングの登り方がわからねぇw)

終盤は、氷がほとんどなく、ベルクラや土壁を使って、ビビり散らかしていたが、久しぶりのアイスクライミングで高揚した。チームメンバーにはだいぶ助けられました。(感謝!)

 

続・昇仙峡エリア

たっぷり楽しんだ後、復路はまた別ルートでの下山を試みた。最近、遠くにうっすら見える景色が氷瀑に見える現象が我々の間で流行っているようで、この日もそれが発動した。なんか凍っている滝があった。笑

このエリアはまだまだ素晴らしいお宝があるようで、ストーリーは続く…

能泉湖を見ながら南面から下山

信号機ポジションで記念撮影



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アイスクライミング】乗鞍高原・伊奈川南俣・幻の大滝

日にち・メンバー

2025年1月5日

メンバー:マチャアキ、隊長、ゴリーダー(記)

 

乗鞍高原・伊奈川南俣・幻の大滝は2022年2月6日に千村・塩谷ペアにより初登されています。(Rock&Snow96より)

 

いつもの見切り発車から舞台は乗鞍高原

暇なのでとりあえずなにかやろうと計画したものの、年末から年始に掛けて偵察に入ったいくつかの場所は思うようには発達しておらず(よく考えれば当たり前だが)、しかしせっかく久しぶりに隊長が参加するのに空振りもなぁ…ということで秘蔵の滝フォルダを物色したところ、乗鞍高原の伊那川の「まぼろしの大滝」が目に止まった。

マチャは翌6日は仕事なので遠くに行く計画は躊躇ったが、聞いてみるとOKとのこと。

天気もここ数日で唯一の晴れ。

これはたぶん導かれている…。

 

過去の記録を漁ると、氷瀑の時期は1月下旬以降。

1月の早い時期の氷結はありえるのか、未発達なのではないか。

これについては自分の中で仮説があり、おそらく登れる程度に結氷しているだろうという確信があった

 

前日はデクさん、マチャと某所の偵察に入り地獄みたいな一日を過ごし、俺の家で隊長が送ってくれた熊とイノシシの鍋で英気を養い早めに就寝。

4時に青梅を出発。新島島のセブンイレブンに7時過ぎに到着し、隊長と合流した。

 

アプローチ

まずは乗鞍スキーリゾートまで車を走らせる。

リフトを2本乗り継ぎ、スノーシューで1〜2時間のプランだ。

 

駐車場には多くのスキー客がいるが、その中をでかいザックを背負ったデカい男が3人…異様である。

 

3枚綴りの回数券を2つ購入し、まずは夢の平クワッドリフトで1.5km程度進む…はずが、リフトの調子が悪く動いていない…。

係員に聞くと、以前から調子が悪く、時々運休しているようだ。

いきなり出鼻を挫かれたが、転戦するにも善五郎くらいしか無いわけで、しかしそんなものを登るためにわざわざ乗鞍くんだりまで来たわけではない。

 

ということでスキー場を歩いて登ることに。

ああ結局こういう展開か…。

 

圧雪路を歩く中で、たまにリフトが試運転で動いているのが確認できた。

一本目を登り切る頃に運転再開してくれたらなぁ、という思いも虚しく一本目のリフトの終了点である三本滝レストハウスに到着。

 

少し休憩して情報を集めると、どうやらリフトがまもなく動きそうとのこと。

10:30まで待機してようやく動いたカモシカリフトに乗り、予定よりおよそ1.5時間遅れてスキー場の最高地点、標高1970m付近に到達した。

ここからスノーシューを履いて樹林帯へ。

 

いくつかの沢を跨ぎ、急斜面を越え、1.5時間ほど歩くと突然目の前に蒼氷が現れた。

 

幻の大滝・登攀

デカい…しかし薄い…。

予想よりも下流だったのでこれが幻の大滝か怪しいところだったが、写真と落口の岩壁が酷似しており、近寄ってみてこれだと確信。

 

氷は厚みのあるカーテンか瓦が何枚か重なったようなもので、試しにアックスを打ち込むと表面がボロボロと崩れ落ちる。こりゃ大変そうだ・・・。

 

見た目以上に悪い氷を前にジャンケンをし、勝ったマチャがリードで取り付くが、スクリューを打つ間も無く足がキレて2回グラウンドフォール。幸先が悪過ぎるぜ・・・。

三度目のトライでようやくスクリューをキメた。もう行くしかない。

 

氷は所々クラゲが飛び出していて、形状がある面白そうなクライミングだ。

一見休めそうな箇所も態勢が悪いようで、ゆっくりと慎重にロープを伸ばしていく。

 

だいたい真ん中まで来た時点でおよそ1時間が経過。

これはフォローの時間は無いだろうということで、隊長はロープを解除して撮影に徹する構えに入る。

 

前半の垂直ときどきクラゲ地帯を突破して多少傾斜が緩んだ地点でマチャから「スクリューの残数が少ない」との悲鳴が。

ここまできたらテンションを掛けるのもあれなので、身体が完全に安定した地点でダブルロープの一本を下ろしてスクリューを吊り上げることに。

ツララで形成された胎内くぐりのような場所に身を寄せ、マチャから合図。スクリューが無事にマチャの元に渡った。

 

その後は最後の薄かぶりを無事に突破するが、落ち口で「氷が無い!」との悲鳴が上がる。

ハラハラしたが、どうにか雪壁ラッセルで立木まで到達、完登。

2時間30分の奮闘劇であった。

(クライミングの模様はYoutubeをお楽しみに!)

 

撤退とアラジン、そしてジャスミン

懸垂、回収、健闘を讃えるとすぐに俺と隊長はロープを畳んで元来た道を戻る。

時刻は15:00。暗くなる16:30までにカモシカリフトの終了点まで戻らなければ。

 

と急ぐが、踏み跡を辿りつつ、時に隊長のショートカットが光り、40分でスキー場着。

なんとか日没を避けることができた。

 

帰り道はゲレンデをヒップソリやシリセードなどで滑り降りつつ、ブルーシートで滑り降りる「アラジン」、ブルーシートを二人乗りで滑り降りる「ジャスミンなどの新競技が生まれ、将来の冬季オリンピック競技への期待が高まった。

一枚のシートに二人乗りで滑走する様はまるでアラジンとジャスミン

幻の大滝はここから望遠できました

下山後はいつもの中華屋「福鑫楼」(初訪問)にていつもの定食で冷えた身体を温め帰路についた。

いっぱい動いたのでいっぱい食べます

 

【ミックスクライミング】Cannabis

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日にち・メンバー

2024年2月28日

マチャ、ゴリーダー(記)

 

大谷沢再び

またしても大谷沢である。

各地気温が高く、雨まで降り、正直もうやることがない。

「やることなくなったらここを登ろう」とマチャと話していたラインにもうトライする時が来てしまうとは・・・暖冬とは残酷なものだ。

果たして来シーズン以降は秩父でアイスクライミングなど出来るのだろうか・・・。

エリアの氷は全崩壊

 

ということで到着した大谷沢ミックスエリアの氷は予想通り無残に崩壊しているのであった。

しかし本日狙うのは氷に関係のないこちらのコーナークラック。

目をつけた当初は氷など全くなかったのだが、積雪と寒暖差でルート上にいい具合にベルグラが張っていてミックスくらいミングっぽい雰囲気だ。

まさに今が旬・・・!これは登るしかない!

今が旬!!・・・か?

なんだかよくわからない楽しいクライミング

さて、俺はうっかりアイゼンを忘れたので、マチャが先にリードとなった。

クラックにアックスをキめ、カムをキめ、うーん見ているだけで面白い。

途中の立木やベルグラなんかも使う。冬のクライミングはこういうなんでもありなところが面白さの一つだ。と思う。

 

構成としてはコーナークラックながらハングを2つ越えるもので、見た通りにしっかりと核心がある。

特に2つ目の核心は結構いやらしく、マチャは四苦八苦しながら無事に突破。

無事に最後の核心を突破

そのすぐ上の立木を終了点とした。

 

続いて俺のターンだが、だいたい同じようなムーブ、プロテクションで2つ目のハングを越えた。

が、せっかくなので上部の台地まで上がってしまおうということでバンドを右にトラバースし、草付き、泥付きを攀じ登り上部に到達。

上には何も無さそうなので近くの立木で下降。

プロテクションは困らないので入門に良い

上部から懸垂中 こうしてみるとそれなりに高さがある

 

早々に二人とも登り終えてしまったが、レストランがオープンするまでまだ時間があるのでトップロープでそれぞれ1本ずつクライミングを楽しむ。

 

その後、なんだか楽しくなってきてしまった俺はロープを引き抜きリードでもう1本登ることにした。

マチャの呆れた空笑いが忘れられない。

口では謝っているが、反省の色はない

 

結局撤収は昼くらいになってしまい、ランチは小鹿野町の「ようかみ」へ。

俺の残業のせいで予定していたレストランには行けなかったが、おいしかったので満足である。

あの超大物クライマーも大好きらしい「カキフライ定食」

 

ルート名の「カンナビス」とは麻薬の総称だ。

前回の「デロウス」しかり、「グラウンドアップ」「ナチュラルプロテクション」というスタイルの緊張感、充実感には特別な中毒性がある。

 

今後もこのスタイルのクライミングを楽しめるよう精進する所存だ。

 

【ミックスクライミング】Derous

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日にち・メンバー

2025年2月11日

マチャ、デクさん、ゴリーダー(記)

大谷沢へ

6時にデクさんと合流し、7時に芦ヶ久保でマチャと合流。

秋以来となったデクさんとマチャが再会を喜びつつ、一路大谷沢へ。

大谷沢入渓点までは芦ヶ久保からおよそ1時間程度で到着。

林道は前日よりも状態が良く、駐車スペースも前日の除雪の甲斐あってスムースに進入することが出来た。

沢沿いも前日と比べると明らかに雪の嵩が減り、ところどころ土が露出しているが、二俣まで来ると気温はグッと下がり、雪の量も一気に増えた。

実は雪がある方がアプローチは楽

少し危ない高巻きと急峻な岩稜帯を越え、じっとしていれば凍えてしまいそうな寒さを感じながらミックスエリアに到着。

偵察から状況は変わらず、登攀意欲をそそる氷柱が垂れ下がっている。

「さあ、クライミングしちゃいますか」

 

岩と氷に導かれるままに・・・

昨シーズン目を付けていた「アギト」の派生ラインは氷が未発達のためトライすることが出来ない。

そこで考えたのは右側に走るクラックから右氷柱に乗り移るラインだ。

今までのミックス開拓は上に回り込んでホールドを探り、ボルトを打って、と盤石の体制で臨んでいた。

しかし、「オンサイト」「ナチュラルプロテクション」となると冒険性は一気に増す。

同時にリスクも増すのだろうが、このスタイルのクライミングは自分が昨シーズンの終わりに打ち立てた今シーズンの目標でもあった。

まさかその舞台がこんなにも早く回ってくるとは思わなかったが、これは殻を破るチャンスだ。

成功するかどうかはさておき、ここで挑戦しなければ今後前に進むことは出来ないだろう。

こんなライン

 

登るラインとプロテクションの取れそうな位置を観察しながら準備を進める。

デクさんとドローンを飛ばすタイミングを打ち合わせ、クライミング開始。

 

壁の内側に入ればバンドを歩いてクラックの基部まで容易に到達出来るだろうが、それではつまらない。

氷柱の下に盛り上がった氷を登りクラックにリンクさせるラインを選択。

下部の氷は鱗状で割れやすく、プロテクションが難しいが抜け口で13cmを決め乗っ越すと、ベルグラと凹凸の無いスラブが待ち受けていた。ああ怖いじゃん。

クラックに腕をねじ込み、カムを決める。

そのまま突き当りまで進み氷柱にリンクするクラックの起点へ。

下から見るとわからなかったが、普通に強傾斜

 

ノーハンドで休める位置に来てクラックを見上げると、下から見ているだけではわからなかった圧倒的な傾斜である。というかただのルーフだ。

心を落ち着けながら目の前のアンダークラックにスモールカムをきめる。

 

この先はクラックが閉じリスにすらなっておらず、プロテクションはしばらく取れなそうなのでここで固め取りをするが、スモールカム2つでは心もとなく、最終的に3つ取ったところで心が落ち着いた。

 

ここから先に手を出せば後戻りは出来ず、落ちればカムが外れなくても下のバンドに叩きつけられるだろう。

そんなことを考えつつクラック沿いを探ると、ガバっぽいホールドに引っかかった。

見えないので形状は不明だが、結構しっかりしている・・・気がする。

ドローンが飛ぶのを待ち、思い切った動きで身体を上げてもう一つ探るとさらにガバ。ようやく氷を叩ける態勢になる。

 

氷は結構悪く、何度も叩かなければ芯に到達しない。

岩ホールドがいつ壊れるかもわからないのでレストもせず、無心で左手を動かし続けるとようやく芯を食った。

ミックスクライミングらしい写真

 

氷が岩にくっついている部分まではまだ数mあるが、ここまでくれば安全圏だ。

右足は岩にステミングしながら丁寧に高度を上げるとパラレルなクラックが出現。

凍り付いたクラックにキャメロット4番が滑ったが、奥に2番を入れるとしっかり効いた。勝った。

 

その後はマントルで少し怖い思いをしたが、無事に立木に到達し完登となった。

 

続いてマチャがフォローで回収し、クライミングから離れているデクさんはその辺にある氷で遊んでもらい、撤収。

デクさんの楽しそうな姿が見られて満足です

 

ナチュラルプロテクション・グラウンドアップ・オンサイトという良いスタイルでのクライミングが成功させることができ、とても嬉しい。

当初は目についたラインを登だけだから・・・と思っていたが、思いの外面白い内容だったので名前を付けることにした。

※「デロウス」は昔少年ジャンプで連載していた漫画に出てくる牙が一本しかない竜王の名前である。

 

食事は小鹿野の名店「東大門」でお肉を味わう。

いつもカレーと中華ばかりだから、両神に来た時は小鹿野のクラシックを堪能しようと心に決めた一行であった。

手前の重量1.5kgオーバーの「ちちメガ丼」をマチャがぺろりと平らげた

 

【アイスクライミング】ジャッキアップ

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日にち・メンバー

2024年2月2日

マチャ・ゴリーダー(記)

少し遅れたシーズンイン

マチャの多忙やら暖冬やらで1月はまともな活動が出来ず、個人では色々登ったり落ちたりしていたが、チームとしてはようやくの活動となった。

晴れて4thシーズンスタートである。

とはいえ先述のとおり暖冬で目当ての氷瀑のほとんどは氷結の見込みがなく、行きついた先はいつもの中津川であった。

長野県との境目なだけあって、ここの氷結は信頼できる。

 

信濃沢まで到着するとそれなりに寒い。

ここから林道を歩いて標高を1000mくらいまで上げれば確かな氷瀑と出会えるはずだ。(そうであってくれ)

 

今日の標的は結成当初の2021年に隊長と林道沿いの氷瀑群「悦楽苑」を登った帰り道に望遠し、マチャとロストヘブンを登った帰りに接近した氷瀑「ジャッキアップ」だ。

名前の由来は、この氷瀑を見つけた帰り道にタイヤがパンクし、車をジャッキアップしたから、というどうしようもないものである。

なお、この林道では今までに(友人の車も含めて)4回タイヤがパンクしている。恐るべし中津川。

 

行く手を遮る落ち葉

自転車を金蔵沢にデポして奈落の沢の出合いまで歩くが、道中には全く雪が無く、何より気温が高い。

道中の氷瀑も兆しが無い。

スカイハイは全然ダメ

ジャッキアップの沢には日差しも差し込み、まるで春のような雰囲気で、本当にアイスクライミングなんてできるのだろうかという想いは胸に仕舞い(ちょっと口からこぼれた気もするが)遡行開始。

 

意外とちゃんと凍っている

入渓するとイケてないながらも厚みのある氷があり、アイスクライミングへの期待が少し高まる。

しかし事はそううまくは進まない。

2021年には結構な積雪があり、膝くらいまでのラッセルでアプローチした記憶があるが、今回は雪が無いから多少は楽かと思いきや、その代わりに腰まで埋まる落ち葉に行く手を阻まれる。

しかも落ち葉の下は急峻な岩場で、いつも通りエクストリームなアプローチとなったのであった。

落ち葉ラッセルの先には目的の氷瀑が鎮座している

 

こんなはずじゃなかったのに・・・

ちがう、そうじゃない・・・

「腰・落ち葉ラッセル」を30分ほどで到着した目的の氷瀑は見るも無残な姿であった。

見つけたときは丸々太って登りやすそうだったのに・・・なんでこんなことに・・・。

2021年の同じ氷瀑。アングルは違うがボリュームが段違いなのがおわかり頂けるだろう。

 

秩父らしいクソ氷を前に「まあ登れなくもないか・・・」などと二人揃って意見が一致し、登攀の準備に入る。

 

ジャンケンで勝ったマチャのリードからスタート。

下部は岩が露出しており、ベルグラを使い、ショートスクリューで気持ちをゴマかしながら丁寧に登る。

5~6mほどで安全圏(とは言っても薄いが・・・)で、快適でもないアイスクライミングとなる。

核心は落口で、雪も氷もなく、気温も高いため土にアックスは効かず、少し怖い思いをしながらマントルを返して突破。

マチャアキ視点。まあまあ薄い。

 

続いての俺もビビりながら完登。

「カッコよくレストして下さい」という監督の指示に応える。

 

シーズン一発目からなかなか痺れる、しかし俺たちらしいクライミングだった。

 

夕食は台湾料理「吉祥」。

夜はレストランの選択肢が「カレー」か「中華」しかない。まあうまいからいいんだけど。

なぜかセットについてくる唐揚げとは別に唐揚げを頼み、唐揚げ天国な晩餐となった。

たんぱく質を補給