日にち・メンバー
マチャ、パイセン、ゴリーダー(記)
ロックシェッドに「なんかある!」(1/16)
1月某日、山梨県の某所に調査に入った帰り道、いにしえのアイスゲレンデとして知られる野猿谷林道を通るとそこかしこに氷瀑が形成されていた。
もう大興奮で前方不注意しながら左右に次々と現れる氷瀑(正確にはまだ発達途上で、氷瀑になりうるもの、可能性、ロマン)に歓喜していると、ロックシェッド側面に一際目をひく蒼氷を発見。さすがに我慢できずに車を降りて確認に行く。

氷は小さなツララの集合体で、野猿谷の左岸に向けて落ちている。
ボリュームはまだ少ないが、クライミングとしては面白そうで、何より人工物でのクライミングというロケーションがグッとくる。
今シーズンはまだここらへんに来る予定があったので、偵察を続けてもう少し育ったら登ろうか、という話になった。
続・偵察(2/8)
板敷渓谷上流・トーヤリ沢の大滝登攀を完了した後で偵察を行う。
偵察とは言っても道路沿いなので車を走らせるだけで、板敷渓谷の駐車場から10分も走れば現場に到着できる。
まずは駐車スペースの確認からだが、ロックシェッドから数100m上流に退避スペースがあり、ここに停めることにした。
次に川への下降だが、これもしっかり踏み跡があり問題なし。
さて、氷はというと、相変わらず悪そうだ。スクリューも効くのか効かないのかといった雰囲気で、これは無理をせずトップロープで確認してもいいんじゃないか、という話になる。
なお、ロックシェッドの上部はルンゼ状で、水が流れ続けている。なるほど、立派に凍るわけだ。
下調べも終わり、あとは機を待つだけとなった。

Let’s urban climbing!!(2/24)
決行は3連休の最終日。俺もマチャも前2日でたっぷり振り絞っているので、今日はほぼアクティブレストの構えである。
クライミングにはそんなに時間も掛からないだろうから、ゆっくり出発して現地には10時頃の到着となった。
川に降り氷の状態を確認していると、前日の敗退を払拭したいのかジャンケンする暇もなくマチャが既に臨戦態勢なので、俺は静かにサポートの態勢に入る。

準備をして、さあこれから・・というところで、なにやら一人で谷を降りてくる人の姿が見えた。
身なりからしてたぶんアイスだろう。マジか・・・。
「ここでよく登られるんですか?」
「いやこの前車で走ってたら見つけたので来てみました」
スタンド使いとスタンド使いは惹かれ合う・・・ここにもおかしい奴がいた・・・。
そんなこんなでクライミングスタート。
全体的にシャンデリア系でなかなか悪そうだが、マチャは丁寧に力強く高度を上げ、見事完登。

その後でスクリューはそのままで俺もリードで登り、後から来た若者→パイセンの順にトップロープでクライミング。
最後に俺→マチャの順でトップロープでちょっとテクニカルに遊んで撤収となった。
強風につきドローンは飛ばせなかったが、各自が歩き回りなかなか良い写真が撮れたし、なにより面白い出会いもあり充実した一日になった。

さて、今日のレストランは石和にある「かどや食堂」
俺ら好みで値段も良心的。良い活動の締めとなった。
