日にち・メンバー
2024年2月28日
マチャ、ゴリーダー(記)
大谷沢再び
またしても大谷沢である。
各地気温が高く、雨まで降り、正直もうやることがない。
「やることなくなったらここを登ろう」とマチャと話していたラインにもうトライする時が来てしまうとは・・・暖冬とは残酷なものだ。
果たして来シーズン以降は秩父でアイスクライミングなど出来るのだろうか・・・。

ということで到着した大谷沢ミックスエリアの氷は予想通り無残に崩壊しているのであった。
しかし本日狙うのは氷に関係のないこちらのコーナークラック。
目をつけた当初は氷など全くなかったのだが、積雪と寒暖差でルート上にいい具合にベルグラが張っていてミックスくらいミングっぽい雰囲気だ。
まさに今が旬・・・!これは登るしかない!

なんだかよくわからない楽しいクライミング
さて、俺はうっかりアイゼンを忘れたので、マチャが先にリードとなった。
クラックにアックスをキめ、カムをキめ、うーん見ているだけで面白い。
途中の立木やベルグラなんかも使う。冬のクライミングはこういうなんでもありなところが面白さの一つだ。と思う。
構成としてはコーナークラックながらハングを2つ越えるもので、見た通りにしっかりと核心がある。
特に2つ目の核心は結構いやらしく、マチャは四苦八苦しながら無事に突破。

そのすぐ上の立木を終了点とした。
続いて俺のターンだが、だいたい同じようなムーブ、プロテクションで2つ目のハングを越えた。
が、せっかくなので上部の台地まで上がってしまおうということでバンドを右にトラバースし、草付き、泥付きを攀じ登り上部に到達。
上には何も無さそうなので近くの立木で下降。


早々に二人とも登り終えてしまったが、レストランがオープンするまでまだ時間があるのでトップロープでそれぞれ1本ずつクライミングを楽しむ。
その後、なんだか楽しくなってきてしまった俺はロープを引き抜きリードでもう1本登ることにした。
マチャの呆れた空笑いが忘れられない。

結局撤収は昼くらいになってしまい、ランチは小鹿野町の「ようかみ」へ。
俺の残業のせいで予定していたレストランには行けなかったが、おいしかったので満足である。

ルート名の「カンナビス」とは麻薬の総称だ。
前回の「デロウス」しかり、「グラウンドアップ」「ナチュラルプロテクション」というスタイルの緊張感、充実感には特別な中毒性がある。
今後もこのスタイルのクライミングを楽しめるよう精進する所存だ。