日付・メンバー
2025年2月8日
ゴリーダー、マチャアキ、デクノ・ボウ(記)
凍てつく観光地に潜む氷瀑
皆様お久しぶりです。
クライミングからだいぶ遠ざかっているデクノです。
今シーズンもなかなか活動に参加できておらず、今回久しぶりにアイスクライミング遠征の参加となりました。楽しみな気持ちと緊張感をバランスよく感じながら、本日の行く先は山梨県甲府市の観光名所・昇仙峡エリアにある板敷渓谷です。
あれ、板敷渓谷?確かお手軽に峡谷の絶景と大滝が楽しめる観光地だった気がするが、なるほど、さらにその奥地に行くと、何か面白いやつがあるのね。

冬期トーヤリ沢
ネット上にはあまり詳しい情報はないようだが、今回の目標、板敷渓谷のトーヤリ沢には氷結しそうな滝があるようだ。先月、ゴリーダーが事前に単独調査を行なっており、その際に確認した大滝はなかなかのスケールで、気候次第では氷結が期待できる環境のようだ。ただ、アプローチがやや不明瞭で高巻きが険しかったということで、入念にトポを確認しながら、安全にたどり着けるようイメージを膨らます。
人を寄せ付けぬ寒さ
甲府市街から昇仙峡へ向かい道中、徐々に山深くなり、寒さも増してくる。晩秋まで観光エリアなわけだが、冬期は静かで、とても厳かな雰囲気を感じられるのが好きだ。
板敷渓谷手前には、広い駐車場があるが、車は1台も止まっていない。アプローチ5分で到着するパワースポットは、マイナスイオン豊富で、インスタ映えもバッチリと、素晴らしすぎる観光地だ。だが、この時期は地面が凍結しており、ガチで滑るのでクランポンを装備して観光したほうがよさそうだ。

アプローチ
起点は観光地だが、トーヤリ沢の入渓ポイントまで、どうやってアプローチするか、現地判断となった。事前調査でゴリーダーが高巻きした崖は確実性はあるが、それなりに緊張感を強いられる険悪さだった。マチャアキの感覚を主導に、別ルートでのアプローチを選択した。結果的にこれが功を奏したわけで、踏み跡を見つけることができた。なるほど、意外にも歩かれているようだった。
思いのほか、苦労することなく、1時間強で大滝にたどり着くことができた。山勘っていうのか、マチャアキのセンスさすがでした。


アイスクライミング!!

大滝は50mくらいはあるだろうか。でけぇ。完全結氷というわけではなく、ところどころ中から水が流れ落ちているのが見える。
マチャアキがリード。弱点(傾斜の緩いルート)を避けて、岩と氷のミックス壁を自ら選んで登っている。真っ向勝負とか、そんな大袈裟な話でもなく、楽しそうに登っている姿が印象的だった。八ヶ岳のアイスゲレンデ基準で言うと、凍り具合は非常に悪いのだが、奥秩父基準で言うと、素晴らしいコンディションなんだろう。


自分もフォローで登らせてもらったが、マチャアキの選んだラインで登ることができず、結局ゴリーダーにプロテクション回収をお任せしてしまい、介護されながら何とか登ることができた。(ミックスクライミングの登り方がわからねぇw)
終盤は、氷がほとんどなく、ベルクラや土壁を使って、ビビり散らかしていたが、久しぶりのアイスクライミングで高揚した。チームメンバーにはだいぶ助けられました。(感謝!)
続・昇仙峡エリア
たっぷり楽しんだ後、復路はまた別ルートでの下山を試みた。最近、遠くにうっすら見える景色が氷瀑に見える現象が我々の間で流行っているようで、この日もそれが発動した。なんか凍っている滝があった。笑
このエリアはまだまだ素晴らしいお宝があるようで、ストーリーは続く…

