今日は奥秩父・ソロバンの滝の偵察だ。
奥秩父・中津川を開拓?する上で、この滝を登らないわけにはいかない。
ちなみにクリスマスだけど当然一人だ。
出合いの氷壁を過ぎて二又を右に曲がりトンネルをくぐる。
トンネルを抜けてもまだ世界は冬の様相では無い。
車をかなり走らせ、林道上野大滝線のゲート前に車を置き、ここから歩いていく。
歩いているとすぐに対岸に岩壁を見つけた。
ランディングもいいし、アプローチも近い。
ドライの開拓にはもってこいだな、なんて考えつつも、以前に自分の尊敬する方が「岩は早い者勝ちではない。」「その登攀スタイルの整合性が大事だ。」というようなことを言っていたのを思い出した。それを聞いてからは自分も度々そのことについて考えている。
例えば夏は染み出しで常に濡れているような岩はアックスで登る整合性があるのだろうか。
フリークライミングの人間が来られないほどアプローチが悪ければ、その岩をアックスで登っても良いのだろうか。
フリークライミングが強くなってくると、まずは手で登ってみたいという欲求が生まれるようになった。
しかし自分はアックスで岩を登るという行為が結構好きだ。
その岩を最初に見つけた人がドライツーリングが好きだから、という理由でドライの岩場の開拓を始めてしまうのは悪いことなのだろうか。
アックスで登る整合性とはなんなのだろうか・・・。
そんなことを考えつつ、山吹橋に到着。
ここまで45分くらい。
この山吹沢を詰めると山吹沢の滝があるようなので遡行開始。
へツリを交えながら滝に到着。
氷結はまだまだで傾斜も緩いが、水量もありなかなか迫力のある滝だ。
戻って林道を進む。
林道が大きく曲がるところで、川の向こうから流入してくる沢を確認した。
これが広河原沢と思い、対岸に渡って遡行を開始する。
が、行けども行けどもソロバンの滝はない。どころかソロバンの滝の手前にあるという8m滝すらない。
1時間くらい彷徨ってだ脱渓。
林道上で地図を確認すると、沢を一本間違えたようだ。
ちなみにグーグルマップではやはり沢一つ違いで登録されているので注意。
日は傾いてきたが、日没までに脱渓出来れば問題ない。
林道を進む。
林道が大きく曲がり、川が林道から離れていく地点で再度入渓。
山吹橋からはここまで45分くらい。
林道の起点からだと山吹橋がちょうど半分くらいになるようだ。
入渓してすぐに8m滝と思われるものを確認。
右岸から高巻き少し歩くと左側にソロバンの滝が!
デカい!
しかも凍っている!
既に登れる程度ではあるが、下部が少し怪しいか。
(この後初登の池田さんに報告したところ、やはり氷結が早いとのことだった。)
日が暮れるまでに脱渓完了し、車まで戻った。 明日は日本大神の偵察とその先の調査だ。