奥多摩奥秩父アックス登攀部隊

通称「たまちち」の活動記録

中津川day2~発見~

今日は旧中津川林道・・・というとピンと来ないか。

中津川に沿って走る国道140号は出合いの氷瀑の先で二手に分かれる。

トンネルをくぐる方がソロバンの滝へ。直進の方が日本大神へと続く。

中津川林道は日本大神側だ。

この頃は今ほど写真を撮る習慣が無かったので、ランドマーク的なものは一切撮っていない。(これを書いているのは3/11)

集落を過ぎ、こまどり荘を過ぎると路面はダートに変化。

路面は凍っていないが、並走する中津川に流入する沢はちらほら凍り始めている。

王冠キャンプ広場を過ぎると、情報には無かったゲートが出現。

どうやら車両通行止めのようだ。

(後で調べたところ、2019年の台風19号の影響とのこと。)

車を王冠キャンプ広場から100mほど手前の道が広くなっているところ(後にわかる「王冠の氷瀑」前だ)に停車し、歩いて旧中津川林道を歩く。

30分くらいで大山沢林道分岐に到着。

こちらも車が入れないようにロープ等で封鎖してある。

大山沢林道を歩いて10分程で日本大神に到着。

立派である。が、まだ登れそうもない。

この後すれ違った地元の釣人の話だと、大山沢林道は旧中津川林道に比べて暖かいらしい。

確かに日当たりは良い気がする。

せっかくなので、大山沢林道終点まで詰めてみることにした。

大山沢林道沿いには岩壁が点在しているものの、林道が近すぎて登るには危険だ。

大山沢林道終点に到着。

12mの「白糸の滝」があるとのことだったが、沢を少し遡行してもそれらしきものは見当たらず。

調査するポイントはまだあり、長居もしていられないので引き返す。

大山沢林道分岐まで戻り、さらに旧中津川林道を進む。

10分程で信濃沢ゲートに到着。

王冠キャンプ広場の先で通行止めになるまではここまでは車で入って来れたようだ。

このゲートは冬季通行止めのゲートで、通常春には開放されるようだが、今はどうだかわからない。

ゲートを越えてさらに進む。

30分くらいで金蔵沢出合いに到着。

10分程度遡行し、北向きの滝とご対面。

高さや傾斜は然程ないが、氷結し始めており、足慣らしにはちょうど良い感じ。

戻って林道を進む。

10分程度歩いたところで右側の岩壁の陰に滝を発見した。

しかもいい感じに氷結が始まっている。

高さは20mくらいだろうか。

上部は寝ているが、下部は氷柱上でおもしろそうだ。

なにより岩壁に囲まれたロケーションがいい。

さらに10分程進むと、右側から沢が合流してくる。

時間も時間なので、この沢を登って今日の調査は終了としよう。

沢の遡行自体は簡単だが、倒木が煩い。

10分程(10分という数字が多いが、本当に10分なのだ)遡行すると、先ほどの20m氷瀑より一回り大きい滝が目の前に現れた。

薄っすらとしか氷結が始まっていないが、完全氷結したらかなりカッコいい。

左岸のクラックからは染み出しが氷結し、氷柱となってぶら下がっている。

こちらはミックスとして登れたらカッコ良さそうだ。

滝の上部にはガードレールが見える。林道が大きくカーブし、滝の落ち口を走っているのだろう。

日も傾いてきたので、来た道を急いで戻り、帰路へついた。

今シーズン27日間通い続けた中津川デイズが既に始まっているとは、この時は思いもしなかった。