9時、青梅駅でdekunoと合流。
11時、大血川石楠花沢入渓点付近に到着。
アプローチが近いのが秩父の良いところだ。
ここはひと月前に調査に来ている。
それほど寒くないが、前回とは違い、そこかしこが氷結している。
タカノス谷、ワレイワ谷を過ぎて水量が減ると氷結は更に進み期待が高まるが、登攀出来るほど氷結しているとは思えない。
二俣まで来ると水量の少ない右俣が凍りついていた。
逸る気持ちを抑え、アイゼンを履くdekunoに先行して二俣を左から回り込み、右俣の大滝へ。
思わず喜声が漏れる。
構成としては5m→25mの2段30m程度だろうか。
dekunoに断って先に登らせてもらった。
1段目はスクリューが効くほどの厚みがなく、氷の中に水流が見えるが、傾斜は寝ているのでそれほどプレッシャーはない。
中間部に一応のスクリューをねじ込み慎重に越える。
テラスに立つと、下からではわからなかったが、ここから先はウロコとクラゲの集合体で、弱点らしき奥の凹角は氷結不足で登れそうもない。
ウロコにアックスを引っ掛け高度を上げる。
スクリューを打つ位置は限られる。
ウロコも脆い部分が多いのでそれなりに緊張する。
最上部の氷は薄くて柔らかく、とても体重は預けることは出来なかった。
落ち口も膜が張った程度の氷だったので沢登りで突破。
下降は立木で懸垂。
立木までの距離を入れると、ロープは42m程度。
ロープの流れが悪く、引き抜くのに苦労した。
dekunoの登攀後、左俣の段々滝に行くには時間が足りないと判断し、鉄砲沢の簾状滝に移動することにした。
鉄砲沢の入渓点は西谷入渓点よりも手前の轍、水力発電っぽい小屋あたりから鉄橋を渡って右方向。
鉄砲沢もそこかしこが凍りついていたが、簾状滝の結氷は50%程度。
左俣と合わせて1月後半に再訪することを決めた。
今シーズンの冒険の最初の獲物を捕獲。めっちゃ嬉しい。