早朝、5時半から活動開始。日原林道を出発した。
この日のメンバーは金剛力士像と大巨人だ。そういえば、このメンバーで山に行くのは初めてである。これまでクライミングやボランティア活動で行動を共にしていたこともあり、お互いのことは分かっているが、なんだか新鮮な気持ちである。
そういえば、駐車場では、釣り人に行き先を尋ねられた。
今日は大雲取沢に行くと伝えると、どうやら我々と行き先が違うことで、ホッとしていたようだ。もし行き先が同じ場合、それはバトルが始まるということであるだろう。釣り人にとって沢ヤはやはり迷惑でしかないようで、ちょっとした緊張感が走る。とにかく朝は早いもの勝ちということである。
長い林道歩きの末、入渓点が見えてきた。
水が冷たくて気持ちいい。私は沢初心者なので、多少緊張感はあったものの、水の中では童心に帰り、はしゃぐ。圧倒的解放感を得ることができた。
入渓してすぐに数メートルの滝が出てきたが、迷うことなく高巻きして進んだ。チームコンセプトがはっきりしていて助かる。ふぅ
その後もいくつかの小滝を繰り返す。ロープを出すような局面はなく、簡単な沢が続くため、楽しく登れる。初心者大歓迎の沢である。
やがて、楽しい沢登りも終わりを迎え、詰めに入る。計画では、大ダワに向かって尾根を詰めていくのだが、やはりそんな簡単にはいかないようで。
このときは先行する2人のペースについていくのが精一杯で、ルートファインディングの精度など気にする余裕もなく、方角が少々ズレ始めていることに気づくこともなかった。
たどり着いたその先は、芋ノ木ドッケ。
詰めていたのは二軒小屋尾根だったというオチ。まぁ、でも素晴らしい達成感。さぁ、次は雲取山ピークへ。(まだまだ長いぞ)
13:13、ようやく雲取山の山頂へ。ここで記念撮影だけして、すぐに下山路へ。
帰りは小雲取山から富田新道経由で日原方面へ。
歩行距離27km、行動約11時間。久しぶりにタフなハイキングだったけど、非常に充実した一日でした。雲取山は数回登頂しているが、簡単な沢ルートも多く、バリエーションが豊富なので楽しみは尽きることなさそうだ。